つみきのいえ

Sunday, 8 March 2009 | |


水の街 かつてはそこに原っぱも木もあった

年々水が街を沈める

家の上に家を積み上げ 積み木の街となる

あきらめた家もある

残ったのはおじいちゃんひとり

思い出とともに沈んでいく家

なんてかなしいの

かなしい かなしい

それでもおじいちゃんは生きていく

そこがおじいちゃんの家だから

大好きな人たちとの家だから

自分だったらどうするだろう

街を捨てるか

思い出を捨てるか

この込みあげてくる感情

かなしいよ

きっとおじいちゃんは幸せ

幸せ

かなしいよ

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