夢とか信じるとかなんだかうさんくさいけど思ってしまったのだから

Thursday, 4 June 2009 | |


最後のプロジェクト

なのになんだか力が入らない

テーマは未来

簡単に言えば10年後のカメラをデザインしろ みたいなこと

わたしはフィルムを残したいと思った

でもそれはプロジェクトの趣旨に合わないという

それはそうかもしれないと思いまた頭を悩ます

根底のコンセプトだけは変えず、また案を出した

チューターの顔は曇り顔 プレゼンも散々

少し時間があったので久しぶりにチューターと一対一で話す

「サイコロジカルな思考をやめろ」と言われる

フィルムを残すとか、そういう考えは美しい

けれどその世界はとても狭くて小さい

もっとマスを見ろ と

「石が転がるようなものだ この流れは止められない」

そう 彼は言った





本当にそう思っているのだろうか





話していて涙が出そうになった

たしかに、今回のプロジェクトではそういうものが求められているのだろう

そう、だからわたしの思考がメンタル的な方面にとらわれ過ぎているというのも事実

もっと客観的に洞察しろ、と彼は言いたいんだろう

いつも切り口がそっちに寄っている その通りだ

でも どちらが正しい?

自分が信じたものが正しい そうじゃないだろうか

「人々は新しいものを求めている」

本当にそうだろうか?

ただ与えられてるだけで、別にこちらから欲しいと言ったわけではない

そういうものもあったはずだ

そういう人もいたはずだ

好きな携帯の機種があったとする

ずっとこれでいいと、これがいいと思って3年間使うとする

3年目でどこかにガタがきた

でもまだ使える だから修理に出そうと思う

いざお店へ持っていったら

もう替えの部品はないという

取り寄せれば手に入るかもしれないが、新しいのを買った方が安いし早い

そう店員は簡単に言ってのける

おかしくないか?

まだこっちは使いたいと言っているのに

あなたの会社の携帯が好きだから、使い続けたいと言っているのに

その仕組みがおかしいと言っているのに



きっとチューターもわかっていると思う

わかっていないはずがない

この業界で仕事をしていて、そういう壁の存在があることは痛いほどにわかっているはずだ

でも思う

例えばイギリスではまだ古いものが街中の至る所に残っている

でも日本ではどうだろう

身の回りのものがどんどんどんどん新しいものにすり替わっていく

子どものころ、何も意識してなかったうちにどんどんと



危機感



まさに わたしの中にあるもの このままではいけない と

流れは止められない そうなんですか?

いや 別に止めたいわけじゃない

最新技術が嫌いなわけじゃない

過去にすがりたいわけでもない

ただ人に合った速度があると

そこに抗うのはデザイナーとしていけないことですか?

そこに夢を見ることはまちがっているのかな

わたしにとってはそちらの方がよほど自然な行為なのに

「わたし」が先に来てはいけない のかもしれないけれど

でもね 思うのは 責任の持てるモノをつくりたい ということ

エンジニアじゃないから難しいことはわからないんだ

ただ空想だけで終わらせたくないの



話している途中 泣きそうだったなーわたし

でも泣かなかった

くやしかったから

ここで泣いたら負けだと思ったから

チューターもいろんなことを考えて言ってくれている

見放されていたらそんな言葉もかけてはくれないだろうから

いつか 自分の信じた方に 胸をはって進めるように

胸をはった仕事ができるように

今はとにかく目の前の課題をしっかりやろう

やらなきゃ




 






1 comments:

Unknown said...

未来のカメラ。難しいね。
課題のテーマとのんちゃんのやりたいことの両立。
僕はのんちゃんのカメラのアイディアいいとおもうだけどな。
役に立つかわからないけど。こんなのあるよ。


ドラえもんの道具一覧
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%81%88%E3%82%82%E3%82%93%E3%81%AE%E9%81%93%E5%85%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7