about family

Tuesday 4 August 2009 | |


今日はちょっとうれしかった話。

おととい、友だちの彼のライブがあるということで久しぶりにLewishamまで行ってきました。その日はわざわざ郊外からその彼の両親も来ていて、さらに姉妹もそろって家族で彼の曲を聴きに来ていました。もともと姉妹の方とはわたしも家に泊まったり飲んだりと仲良くしていたんだけれど、両親にはその時初めてお会いしました。ものすごくかわいらしいお母さんと、とても物静かなけれど温和なお父さんで、第一印象からなんだか素敵なご夫婦だなーと思っていたら、本当に素敵だからもう大好きになってしまった。私たちにビールをごちそうしてくれ、それだけでも十分なのに、遅くなったのと眠くなったのとでパブでうとうとしていた私に「疲れたの?」「大丈夫?」と常に気にかけてくれて。ライブっていうやっぱどこか若者の集う場所で自分たちも疲れているはずなのに、なんてやさしんだろうーってぼやけたあたまで思ってた。ら、やっぱり2人も疲れてたみたいで、もうじゃあ一緒に先に帰っちゃおうってことになって、お父さんお母さんと私の3人で先にパブを出た。その子の家までお母さんと腕組んでゆっくり歩いた。お父さんは後ろからゆっくりついてくる。なんだか不思議な気分になった。私と同じくらいの背たけのお母さん。少し足が悪いのか、歩くのはとてもゆっくりだけれど、組んだ腕がすごく温かくて、「あなたが道を覚えていてくれてよかったわ」と優しく言ってくれた。じんわりあたたかい何かと、少しのしんみりが混ぜこぜになってそこに夜風が吹く。ふと母は元気だろうかと思った。

帰ったら今度はお父さんが私のためにトーストを焼いてくれて、お母さんが紅茶を淹れてくれた。バターに苺のジャム。それにミルクティー。何よりもその心がうれしかったのです。次の日の朝起きたら、お母さんはカーテンの洗濯をしていて、お父さんは庭で新聞を読んでいました。いつもごちゃごちゃの家の中が、お母さんが来ただけですごくきれいになっててなんだかおかしかった。やっぱりお母さんの存在は大きい。笑 すぐ帰るつもりだったけど、またお母さんが朝のコーヒーを淹れてくれたので頂いた。もう一人男の子が地元からきていたんだけど、その子はいわゆるまだ20の男の子で、歌ったり冗談いったりしてOliviaたち(姉妹)と朝からわいわいしていた。お父さんが庭でぼそりと「あいつはいつもうるさいんだ。そしていつも俺を疲れさせる。」って少し呆れながら言ってた。それもおかしくって、なんだか本当に海外のテレビドラマの朝の光景を見ているみたいだなーと思った。ああ家族だなーって。まずお父さんお母さんがいて、兄弟がいて、そこに近所の子がなぜかいつもいる・・・みたいな。まるでフルハウス。なんだかほほえましいよね。

お昼を過ぎたところでさてそろそろ帰るかと思っていたら、これから散歩に出るから来ないかという。一度は断ったんだけど、そこであのかわいいお母さん登場。「なぜ来ないのか」と。あのやさしい声と笑顔で言われたらもう・・・「ノー」とは言えませんでした。笑 家族でお散歩。ああこれが普通の光景なんだ、この人たちにとっては。どうしたらこんなにも穏やかに暮らせるのか。いやどうしてこんなにも穏やかに暮らしているように私の目に映るのか。この国にいると、何度となく、家族のかたちについて考えさせられる。それは時々私を混乱させるし、憧れのような気持ちにもさせる。いいなと思う一方で、私にはつくれないと思う。多かれ少なかれ問題はどの家庭にだってあるものだろうけど、少なくともこの人たちを見ていて、私はここにいることが心地よいと感じた。知り合ってまだ間もない人たちだけれど、心の底から安心できた。こんなこともあるんだ。

散歩の途中、みんなでカフェに入って、British breakfastをみんなで食べた。またごちそうになってしまった。。そして本当の別れ際、お母さんは何度も「I take you home, take you home.」と言って私の手をとってくれて。ああなんてかわいらいしいの! 私も一緒に帰りたいですー。みんなとお別れしてからふと寂しくなったのです。欧米の人の別れ際のhugの習慣に少し共感を抱いた瞬間でした。ああ離れたくない。。そういう思いなのかな、と。

お母さん、ありがとう。お父さんもおいしいトーストありがとう。まさにこの2人の子どもだなって感じのOliviaたちもいつもありがとう。今度はRedditchでお母さんたちと再会できるかな。9月、楽しみです。



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