国盗り物語 前編

Friday 30 October 2009 | |


読書の秋・・をイギリスで感じるのはむずかしいけれど、今読んでる本があります。
司馬遼太郎の「国盗り物語」。
戦国の世の、国一つ手に入れるために人生を駆け抜けた男の物語。

齊藤道三。またの名を松波庄九郎。

「人の世は、あすがわからない。
というが、こういう、わけのわかったようなわからぬような、その実、生きるためになんの足しにもならない詠嘆思想は、松波庄九郎にはない。」

「あす、何が来るか、ということは理詰めで考えぬけばわかることだ。」

「庄九郎の人生には目的がある。目的があってこその人生だと思っている。生きる意味とは、その目的にむかって進むことだ。そのために悪が必要なら、悪をせよ。善が必要なら、それを駆使するがよい。」



面白い。

この男がすごいのか、司馬遼太郎が巧みなのか。

次はどんな手を使って人を魅了するのか。本人は自分の野望のことしか考えていないつもりだけど、そのやり方があまりにも巧いので、周囲の人間は本気でこの男に惚れこんでしまう。それも計算づくというのだからすごいよ。まだ前編の半分くらいしか読んでないけど、個人的には「竜馬がゆく」よりも好きかもしれない。坂本竜馬もかっこよかったけどね。

早く読み進めたいなあー
寝る前にふとんの中で読むのが幸せです。
ついつい遅くまで読んでしまうのよね。

日本にいるときほど読書していないけど、本はやっぱりいい。

ポートフォリオを作りつつ、本読みつつ、時に映画を見る。

幸せだー。


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