矛盾

Tuesday 10 November 2009 | |


楚人(そひと)に楯(たて)と矛(ほこ)とを鬻(ひさ)ぐ者有り。之(これ)を譽(ほ)めて曰く、吾が楯の堅きこと、能(よ)く陷(とほ)すもの莫(な)きなり、と。又其の矛を譽めて曰く、吾が矛の利(と)きこと、物に於て陷さざる無きなり、と。或ひと曰く、子の矛を以て、子の楯を陷さば何如、と。其の人、應(こた)ふること能(あた)はざるなり。夫れ陷(とほ)すべからざるの楯は、陷(とほ)らざる無きの矛とは、世を同じくして立つ可からず。

(楚の国に矛と盾とを売る者がいて、自分の矛はどんな盾をも破ることができ、自分の盾はどんな矛をも防ぐことができると誇っていたが、人に「お前の矛でお前の盾を突いたらどうか」といわれ、答えることができなかった。)



盾と矛を闘わせないのが現代 かもしれない

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