年月がつくり出すものには敵わない

Wednesday 24 November 2010 | |




お店の内装にもずっと気を遣ってるけれど、わたしってインテリアのセンスないのか?
というか全体を見通す能力が不足している気がする

でも、上の写真みたく自然に始めたことが月日の蓄積によって絶妙なバランスを形成していくあの感じはどうしても出せない。エイジングを施したりっていう作業もあるけれど、それはその一点でしかなく、まわりも同等に年をとらないと浮いてしまうだけなのよね。今のお店のものなんかすごく難しい。壁は真新しい白だし、壁のレンガだって貼り付けてあるだけの見せかけだから風化も何もない。それを今のみんながしたいイメージにすぐ近づけるのってけっこう無謀ー。いろいろ手は加えてはみるけど、どれもわざとらしい。自分でやってるから尚更。かといって破壊工作(笑)をすればいいってものではないし。理想は今のお店がずーっとずーっとその土地で続いていって、それに見合った変化をしていくこと。お店の人たちの愛情がその時その時「ダサいよー」とか言われながらもそれすらも受け入れる年月の蓄積の懐深さ。わたしがいなくなっても、そうやって変わっていってくれれば一番嬉しい。でも今の時代のテナントの移り変わりの早さったらない。まっくろくろすけも住めませんよ。

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